新宿書房から発行の絶版書籍『ゾラ・ニール・ハーストン著 彼らの目は神を見ていた』等を買い取りいたしました!【東京都板橋区坂下】

こんにちは。
古本出張買取り専門店のよつばです。

今回はゾラ・ニール・ハーストンの代表作でもある絶版書籍『彼らの目は神を見ていた』を買い取りいたしましたので簡単にご紹介させていただきます。

彼らの目は神を見ていた ハーストン

著者であるゾラ・ニール・ハーストンはアフリカ系アメリカ人の黒人で、1921~1948年頃まで主に小説などを著しており本作は1937年に発表されているのですが、当時の黒人文学には珍しく社会的・政治的なメッセージがほとんどなく作品としての評価も得られなかったようです。
そんな本作が注目されるきっかけとなったのがピューリッツァー賞を受賞しているアリス・ウォーカー氏が1975年にミズ誌に発表をした『ゾラを探して』からと言われています。
この時すでに30年余りハーストンの書籍は人気・評価が悪く絶版となっていたのですが、アリス・ウォーカー氏が再版とハーストンの再評価を促し、その2年後ロバート・ヘメンウェイ氏による『ゾラ・ニール・ハーストン評伝』が決定的な評価となりアメリカでは次々と再版となったそうです。
日本では1990年代にほとんどが邦訳されて出版されましたが、残念ながら絶版となっているものが多い状況で本作も日本では絶版となっています。
黒人文学としては比較的前向きな内容となっているのもあり、黒人文学に興味はあるけれど何から読んでいいのかわからないかたは最初の取っ掛かりとして読むのにも良い作品だと思います。
ただし絶版のためお値段がお安くないのが残念な所ですが・・・。

文学関連の書籍は絶版だったとしても古本としての価値があるわけではありませんので、ハーストンの作品は珍しい部類に入ります。
現在では特に電子書籍の影響もあり、文学・エッセイ・漫画などはどんどん買取が難しくなってきています。
ハーストンの作品も電子書籍化になった途端一気に値段が落ちることが予想されますが、そのような作品はいっぱいありますので電子書籍化される前に文学作品のご処分をご検討されているかたは是非一度当店までご相談くださいませ。

それでは出張買取のご依頼をお待ちしております。

失礼いたします。

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